
平成20年10月29日に、今年も中学校で、租税教室を担当させて頂きました。
本当に1日中で、1時間目から5時間目まで安みなし!!・・(^_^;)でした。
忘れていましたが、学校の授業と授業の間の休み時間は、10分だったんですね〜。ほとんど休みなし状態で、へとへとになりました。
学校の先生って大変なんだ〜と思いましたし、また適当に力の抜けない、不器用な自分を再認識致しました。
お話しした内容は、ほぼ教材にあった資料を使い、それを解説する、あるいは補足するという内容に致しました。
本当は子供達が喜びそうな話題を用意したり、またもっと子供にも分かる言葉で説明すべきだったのかもしれないとは思いました。
しかし、講師時代から基本的には無駄な話はしない主義ですし、誰もが子供を子供扱いするのもどうかと思い、あえてそういう事はしませんでした。
「本日は、皆様の貴重な授業時間をお借りして、"税金"についてお話しさせて頂きます。」というようなつまらぬ感じでお話ししました。
余興話をしなかったのは、伝えたいことが沢山あって、時間が勿体なかったこと、あえてフレンドリーにしなかったのは、私は先生とは違うこと、学校以外の世界では、こういう話し方が普通であることを感じて欲しい、そういう思いがありました。
司法試験の受験校「伊藤塾」の伊藤真先生が、税理士会で講師をなさった時、「私の話は、中学生にお話ししていることと同じです。」とおっしゃっていました。内容も言葉も変えていないとの事でした。
その伊藤先生と同じにしよう・・・と思った訳です。
そう、思っただけでしたが・・・(^_^;)
それでも、税収の推移から個人の所得水準が下がって来ていること、法人が個人に利益を配分していないこと、消費税の増税が単純に税収として見込めないこと、税源移譲のことなどなど、結構高度なお話しをしたつもりです。
どれぐらい理解して貰えたかは、未知数??です。
それでも、誤解を恐れずに言えば、私は生徒全員が理解出来なくとも良いと思っていました。何人かが疑問を抱き考えてくれれば良く、その子供達を中心に、議論が深まってくれればそれで良いと思っていました。そこは、学校の先生との大きな相違点であったと思います。
結構、お堅く真面目な話で堅苦しかったと思うのですが、それでも何人かの生徒は、質問をしに来てくれました。終わった時には、「ありがとうございました」とも言ってくれました。
ほんの少し、報われた気分でした。子供達は、私たち世代からすると、既に「宇宙人」ですが、その「宇宙人」とコンタクト出来たような、そんな感激を覚えました。
〒983-0835 仙台市宮城野区大梶12-23-1101
TEL022-293-2385 FAX020-4623-3343
平野由紀子税理士事務所