新年　あけましておめでとうございます。

　本年も宜しくお願い申し上げます。

　あの震災からまもなく2年になろうとしています。

　昨年に年賀状を作成していて、しみじみ来年はより明るく楽しいことがたくさんある年であって欲しい

　と思いました。

　そうして選んだ年賀状の絵柄は、華やかな色使いのものでした。少し子供っぽいかとも思いましたが、

　どうしても来年は、ワクワクするようなことがある楽しい年であって欲しい、という思いを

　抑えられませんでした。

　震災があった事により、私の価値観も大きく変わりました。

　今を大事にしようと思うようになりました。

　先を考えながらも、大事にすべきは今であると再認識致しました。

　楽しく仕事をしようと思うようになりました。

　仕事の内容が変るわけではないのですが、同じ仕事でも、楽しんで仕事をしようと思うようになりました。

　笑顔を忘れずにいたいと思うようになりました。

　改めて、関与先様に寄り添っていこうと思いました。

　私は、私でしかなく、それ以上でもそれ以下でもないのですが、

　そういう私と、ご縁あってお付き合いしている関与先様に、

　精一杯お付き合いしていこうと改めて思いました。

　何かのご縁があって、今お付き合いしていることを大事にしようと思いました。

　震災の後、いろいろなスローガンが掲げられていましたが、私が最も共感したのは、

　「共に前へ・・・」です。

　震災の後、テレビに出ていた中学生が、「みなさん、いっしょに頑張りましょう」と言ったその言葉が、

　胸に響きました。

　「頑張りましょう」と言ったその言い方は、力強いものではなく、静かな語り口で、

　そっと　「頑張りましょう」と言っていました。

　空元気でもなく、悲痛でもなく、そばに寄り添ってそっと話すような口調で、

　その口調に、そこはかとないたおやかさを感じました。

　被災地にあって、被災者のためにできることが多いような気がしますが、

　でもまずは、私は自分の仕事に邁進する決心を致しました。

　震災後、何かしなくてはいけない・・・と思いましたが、結局自分がいちばん得意とし、

　自らの能力が活かされるのは、仕事であると自覚致しました。

　震災前から、NPOやボランティア団体の会計税務に取り組んでいたことは、

　今思えば必然だったと思えます。

　今後も、NPO等非営利法人の支援をしていこうと思います。

　これも偶然ですが、折しも税務支援部の部長を拝命して居りました。

　税務支援は、以前から好きでしたが、震災後は、石巻や気仙沼、南三陸町へ税務支援に出向きました。

　被災者に対して税制が出来ることなど、微々たるものですが、

　それでもほんのすこしでも皆様のお力になれればという思いを大事に、

　税務支援にも取り組んで参る所存でございます。

　明るいことだけが取り柄の私ですから・・・・

　いつも、笑顔を忘れずに・・・。

　今年は、是非明るい年にしたいと思っております。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　平成25年　元旦

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　税理士　平野由紀子